債務整理を考えるときには、返済が重荷になってしまっている状態です。
その支払い額や残債がもし減ったなら、債務整理までしなくて済むという人もいるでしょう。
そんなうまい話はないと思ってしまいますが、実は合法的で借り手の権利としても認められている「過払い金請求」で、道が開けるかもしれません。
過払い金は本来支払わなくてよい金利ですから、その分を戻してもらうことは合法です。
その戻ってきた過払い金で本当に必要な返済に充てることができます。
債務整理と過払い金はまったく違うもの
最終的な借入金の返済解決法として債務整理や過払い金請求が思い浮かぶでしょう。
どちらも自分の借り入れに対して法的な方法で対応しますし、弁護士や司法書士など専門家に依頼することも多いです。
借りている金額の返済が軽減する方法としても共通なので、一見どちらも返済を軽くしたり、最終手段と思ってしまいます。
ところが2つはまったく異なるもので、特に過払い金請求は完済済みのローンやキャッシングに対して行う場合は、ほとんどの場合で信用情報に影響がありません。
一方で債務整理は返済不可能になってしまって、その救済措置ですからそのペナルティーが発生します。
債務整理をすればその履歴が残り、新たに借り入れはできません。
いわゆるブラックリストに載ります。
過払いは本来は請求できない年利を取られていたので、その分を戻してもらうだけです。
ただ、現在支払い中の契約に対して過払い金請求を行うと、その情報が登録されることもあります。
それでも債務整理よりかは、制限されることも少ないです。
過払い金を請求して返済の負担を軽くしよう
過払い金請求と債務整理はまったくの別物ですから、過払い金請求はためらうことはありません。
支払いが重くて債務整理を考えているなら、その前に過払い金がないのかをチェックすることがおすすめです。
支払い完了している契約で完済から10年以内なら請求の権利があります。
グレーゾーン金利が多く存在していた2010年以前のローンやキャッシングは完済していても要確認です。
もし自分で判断できない場合は、専門家である弁護士や司法書士などに相談すると良いでしょう。
もし過払い金が戻ってくれば、その分を今の返済に充てることも可能です。
うまくいけば債務整理をせずに乗り切ることもできるかもしれません。
過払い金の確認などの相談なら、無料でおこなってくれることも多いので、早めに確認してから債務整理の必要性の判断をすると良いでしょう。
過払い金請求と債務整理は似ていますが、性質がまったく異なります。
本来支払う必要がないものを戻してもらうことと、支払うべき債務全般の負担を減らしてもらえるようにお願いするのでは、意味もスタンスも全く異なります。
ですから債務整理を考えているなら、まずは自分に過払い金が発生していないかの見直しをしましょう。
一人では難しいようなら弁護士などに相談すると、確実詳細に状況が見えてきます。
過払い金があれば、漏れなく戻してもらってから先のことも含め考えることが大切です。
